“五一”假期,日本东京的LV店里挤满了中国游客,迪奥、香奈儿、路易威登等名牌被中国人买断货。日元贬值刺激了海外游客的“疯狂”,有机构显示,中国游客在日本人均消费30万日元(折合人民币1.5万元),全球最高。
ゴールデンウイークの連休中、日本東京のLVショップは、爆買いの中国人観光客で混雑していた。ディオール、シャネル、ルイ・ヴィトンなど有名ブランドが中国人に買い占められた。円安が海外からの観光客 の「爆買い 」を刺激したため、ある機関は、中国人観光客一人当たりの日本での支出が30万円(15,000元に相当)、世界最高であることを示した。
对于这个现象,牛津经济研究院(Oxford Economics)日本首席经济学家长井滋人(Nagai Shigeto)苦笑着对羊城晚报记者说:“目前来说,疲软的日元对从事出口和海外业务的大公司有利,但对依靠国内业务的小公司和家庭来说,反而会因进口价格上涨受到负面影响。“五一”假期,很多日本家庭减少了出游计划。总体而言,我认为目前日元贬值过高。”
この現象について、オックスフォード・エコノミクス(Oxford Economics)、日本のチーフエコノミスト長井滋人(Nagai Shigeto)が羊城晩報の記者に苦笑いを浮かべながら、次のように語った。「当面、円安は輸出や海外ビジネスに従事する大企業には有利ですが、国内ビジネスに依存する中小企業や家計にとっては、輸入物価の上昇によってかえってマイナスの影響を受けます。ゴールデンウイークの連休中、多くの日本家庭は旅行計画を減らしました。全体的に、円安が進みすぎていると思います。」。
不仅分享金融政策的影响,长井滋人在东京接受羊城晚报专访时,更围绕世界一流湾区——东京湾区的产业发展、日本的少子高龄化问题、企业出海以及创新等分享了自己的观点。“日本在发展过程中走在前面,也率先面临了不少挑战,有些经验可以给中国企业提供借鉴。”
金融政策の影響についての分析だけでなく、東京で行われた『羊城晩報』の独占インタビューで、長井滋人氏は世界トップクラスの東京ベイエリアの革新と発展、そして日本企業の海外投資についても彼の見解を語った。「日本は発展プロセスにおいて先行しており、また多くの課題に率先して直面しており、その経験の一部は中国企業にとっても、参考できる価値が高くあります。」
关于海外投资 中国具有独特魅力
海外投資中国には独特の魅力がある
羊城晚报:日本在上世纪经历了快速发展阶段,近二三十年已进入内需不足的时期。在当前的背景下,日本如何在经济上进行转型以应对海外需求变化带来的挑战?
羊城晩報:前世紀に急速な発展を遂げた日本は、ここ20~30年で内需不足の時代に突入しました。現在の状況において、日本はどのように経済を変革し、海外需要の変化に対応することができるでしょうか?
长井滋人:日本在上世纪80年代后期经历了不动产泡沫经济,在此之后经历了很长一段时间的经济停滞期,终于在最近有些恢复的状态。
長井滋人:日本は、1980年代後半に不動産バブルを経験し、その後長い景気低迷期を経て、最近ようやくやや回復してきました。
日本最初与发展中国家合作,试图减少劳动成本。但日本企业意识到这种模式有界限,不可能一直减少成本,因此转向高附加值的产业,比如精密制造业等。当时有很多日本企业将生产基地转移到了海外,在海外获得更多竞争力。
日本は当初、人件費を削減するために発展途上国とコスト競争をしていました。ですが、日本企業はこのモデルには限界があり、より付加価値の高い産業にシフトすべきであることに気づき、多くの日本企業はより競争力を得るために生産拠点を海外に移してきました。
这个过程中,中国是日本的主要选择。在选择海外投资时,日本企业主要考虑两点,一是未来市场份额会如何提升,二是人力资源成本,在此基础上,再选择投资地点。
その際、日本にとって中国が主な選択肢となってきました。海外投資を選択する際、日本企業が主に考慮するのは、「今後の国内市場の拡大余地」と「人材の質とコスト」の2点であります。
尽管中国目前经济增长率有所放缓,但与其他地方相比仍然较高。目前中国的人工成本有所增加,但仍然是有优势的。
現在、中国の経済成長率は減速していますが、他国に比べれば、まだまだ高い成長が期待出来ます。また、中国の人件費は上昇していますが、人材の質は格段に向上しています。
日本企业青睐的地区,例如粤港澳大湾区,有完善的供应链,产业集群聚集在一起,这对日本企业的发展非常有帮助。同时,中国拥有AI大数据等一系列高新技术,日本企业不需要从日本转移技术。因此,中国投资具有独特魅力。
例えば、広東・香港・グレーターベイエリアなど、日本企業が好む地域は、サプライチェーンが確立しており、産業も集積しています。同時に、中国はAIビッグデータなど一連のハイテク技術を持っており、日本企業は日本から技術を移転する必要がありません。したがって、中国の投資は他にない独特な魅力があります。
近几年,日本还面临人力不足的情况。日本政府的理想是推进内需,但目前正处于疫情适应新模式的阶段。日本目前的情况比中国提前十几年,其经验可为中国提供参考。
近年、日本は少子高齢化による深刻な人手不足に直面しています。日本政府の理想は内需振興ですが、現在は新モデルへの流行に適応しなければならない段階にあります。日本の現状は中国の10年以上先を行っており、その経験は将来の中国にとって有効な参考になります。
关于湾区优势 创新和人才是关键
グレーターベイエリア・アドバンテージ 革新と人材が鍵
羊城晚报:日本新的增长引擎从传统的单一制造转向知识产权升级。这种变化在东京,尤其是东京片区周围的城市群中尤为显著。您认为其中的原因是什么?
羊城晩報:日本の新たな成長エンジンは伝統的な製造業から知的財産の高度化へとシフトしています。この変化は東京、特に東京圏の都市集積で顕著に見られます。その理由について、何だとお考えですか?
长井滋人:是人才。具备专业知识的高尖端人才聚集在一起能够碰撞出新的火花,这些idea往往是高质量的,这是创新的一部分。国际性人才在东京较为容易集中,这也是东京湾区发展较快的原因之一。除了国际化人才容易聚集之外,东京作为大都市,它的文化、美食、城市设计等都具有非凡魅力。
長井滋人:人材です。専門的な知識を持った高度な人材が集まることで、新たな火種が生まれ、そして質の高いアイデアが革新の一部となります。東京には国際的な人材が集まりやすく、それが東京ベイエリアの成長を加速させる理由のひとつです。国際的な人材が集中しやすいことに加え、東京という大都市には、文化、グルメ、都市デザインなど、並外れた魅力があります。
吸引国际性人才,并且让他们在其中有所作为,让他们有交流场所并且能够一展拳脚,这对创新有益。需要强调的是,吸引更多多样性的国际化人才到日本,并非让他们在这里短暂停留,而是希望他们能够更长时间的居住。
グロバール人材を惹きつけ、それなりの変化をもたらし、彼らに交流や活躍の場を与えることは、イノベーションの発展に強く繋がります。そして、より多様で国際的な人材を日本に集まることは、短期間滞在してもらうことではなく、むしろ長期滞在を望むことであることを強調しておきたいです。
关于汇率变化 日元贬值过度了
為替レートの変動円安は行き過ぎ
羊城晚报:关于日元贬值,您如何看待它对日本经济的影响?
羊城晩報:円安について、日本経済への影響をどう見ていますか?
长井滋人:目前来说,疲软的日元只对从事出口和海外业务的大公司有利。相反,对于依靠国内业务的小公司和家庭来说,日元贬值对他们来说除了提升成本之外,没有其他任何有利影响。具体而言,日本曾试图克服增长停滞和通货紧缩的问题,但迄今效果有限。日本央行实施超宽松的货币政策导致日元过度贬值,进一步加剧了日本国内的生活成本危机。
長井滋人:当面、円安は輸出や海外ビジネスに携わる大企業にとってのみ好都合です。 逆に、国内ビジネスに依存する中小企業や一般的な家庭にとって、円安はコストを押し上げる以外に何のメリットもありません。日本は経済成長の停滞とデフレの問題を克服しようとしてきましたが、日本銀行による金融緩和にばかり頼り過ぎた結果、今のところ限られた結果しか得られていません。日本銀行が実施した金融緩和は、かつては行き過ぎた円高の是正という意味で歓迎されきましたが、近年では逆に金融緩和が行き過ぎた円安を更に助長するとして批判されています。
总体而言,目前日元贬值过高。日本需要做出更多的努力,通过结构改革才能重新获得经济活力和提高生产力。
全体として、日本は、金融政策への過度の依存から脱却して、構造改革を通じて経済の活力を取り戻し、生産性を向上させるために、さらなる努力をする必要があります。
文|羊城晚报特派东京记者 孙晶 孙绮曼 莫谨榕
图|羊城晚报特派东京记者 严锦程
翻译|刘佳慧